終演ブログ【こうた】

終演ブログ【こうた】

いじらしい秋雨の水滴が付いた政治家のポスターを指差して「この人、泣いているみたいだね。」と呟いたあの子を思い出す10月下旬の夜。

こうたです!

まずは鳴哭谷を見に来てくださった皆さんありがとうございました。

僕は、主人公の親友でもあり、敵対する悪役でもあるアスを演じました。

彼の感情はまるで、土砂降りに降り始めた小雨のようで、夕立が予報通りに降るようで、あるいは、半永久的に続く俄雨のようでした。

一つ確かなのは、如何なる時も彼の心は決して晴れやかではないという事です。

そして、鳴哭谷とは、使い古したビニール傘を不器用に差し出す男と、ピンクの折り畳み傘を手に持って「絶対返してよね」と笑う少女の存在を、失うまで気付けなかった「もう1人の主人公」の物語だったのかもしれません。