12月17日 稽古ブログ

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こんちわ。

近頃がっつり師走らしくなってきましたね。

仕事の挨拶回りと連日の飲みで満身創痍、
劇団小雪の高田純次ことトクさんです。

毎年この時期にしか連絡取らない人がいます。
それ挨拶の意味あんのか。

さて、自分はこの小雪って劇団では唯一の妻子持ちなワケですが。

こないだ3歳になったばかりの
目に入れてもちっとも痛くない愛娘と、
もうすぐ31歳になる
目に入れる度に結婚前とのあまりの変貌ぶりに戦慄が走る愛妻がおります。
時間て怖い。

世のパパ様方はよくご存知かと思いますが、
この時期は油断すると出費がえんれぇ事になりまして。

まぁ、飲み会が多くなりがちなのもそうですが
御歳暮やらお年玉やらと、やたらめったら物を贈る行事がありやがる。

全国のパパさん、
今年もまた赤いジジイになるシーズンが来ましたよ。

しかもウチの場合、嫁さんの誕生日が23日なもんで更に倍!!
倍率ドン!!
もう好きにしてくれ!!

まぁ、いいんです。いつも好き勝手やってる分、
こういうトコでの家族サービスは超大事ですしね。

『おい、娘よ。今欲しいものは何かな?』

「んっとね。どんぐり!!」

『・・・』

『おい、嫁よ。今欲しいものは何だい?』

「ん?たまご。今日1パック98円。買ってきて」

『・・・』

そうか。

僕の期待値ってこんなもんか。

こんな家庭内カーストの最底辺で棲息している男でも芝居をしたい

プロだけが芝居じゃない。
ライフワークで芝居がしたい。

社会人劇団にいるのはこんな人達です。

さて、芝居の話をしましょうか。

先日17日、ド平日のアフターファイブに日暮里にて
第三回となる稽古を行いました。

合宿所みたいな和室の六畳間。
アットホームな感じがいいよね。

参加者はなおやん、ももちゃん、なっちゃん、初登場ライライ、遅れて翔君、とっしーの七人。

なおやん先生仕切りで始まりました。

僕らはまだ始まったばかりの劇団なので、
インプロゲームが練習の中心メニューです。

インプロ、というのは役者の土壌作りの為の練習で、
ゲーム形式のレクリエーションみたいなヤツ。

声を出したり、体を動かしたりするのに、決められたルールや方向性を付ける事で、『演じる』の一歩手前、『表現する』とか『感じる』とかいった事を無意識化に落とし込む練習です。

エチュード(即興劇)と違って、ゲームには必ず意図があるので面白い。

目的を持った表現なので、
人間性がものすごく出てきます(笑)

とにかく俺が俺が、で前に出たがる人、
一歩引いた所からバランスを見た芝居をする人、
マイペースに自分の世界観を表現する人、
十人十色で色んなタイプがいます。

なおやん先生いわく、
この色んなタイプをみんなで共有するのも
インプロの目的だそうです。

まぁ、中でも我らが大将、翔君が一番楽しんでましたねー。

色んな大人がいるなぁ・・・。

一口にインプロと言っても、そのゲームの種類は数百とも言われてます。

こないだの練習では特に『受け止める』事に特化したインプロを行ってました。

演劇とはコミュニケーション芸術なので、
役者にとって、この受け止めるっていうのは、
下手すると表現するよりも大切な事です。

例えばオーケストラだと自分の音に他の人の音を重ね合わせて表現をしていきます。足し算の表現ですね。

演劇はそうはいかない。
まず誰より先に共演者に伝えなきゃいけないし、
共演者の表現を受け止めなきゃいけない。

だから、この練習はスゴく大事な事なんだ、って誰か偉い人が言ってました。

で、相手の芝居を受け止める系統のインプロで、
『あなたわたし』『カウントアップ』『エアバレー』など何種類か行ったのですが、
中でも僕が印象的だったのは『イエスマンのプレゼント』。

みんなで輪になって座って、即興劇をします。

最初の人が隣の人に何かをプレゼントします。

その時何でもいいのですが、そのプレゼントに何か一つ付加価値をつけます。

受け止める人は、それを全部真に受けて貰わなければなりません。

そして、また次の人に繰り返し、
最初の人に戻ってくる頃には
何だかよく分からない得体の知れないモノになってます。

受けとる人は、それも全乗っかりで肯定します。

ちなみにスタートの翔君がプレゼントした、
『M78星雲が見える望遠鏡』は最終的には

・眼精疲労に目薬がレンズから染み出る。
・服が透けて見えるボーナスタイムがある。
・透けすぎて骨も見える。
空腹時に見ると御馳走の幻覚が見えて腹が満たされダイエット効果アリ。
・10分先の未来も見える。
・過去は数百年前まで見れる。

という訳の分からないシロモノになってました。

翔君は嬉しそうに受け取ってました。

この、全肯定、ってのがいいですよね。

芝居はそもそもがフィクションですから、
誰かの嘘を肯定する事から始まる。

お客さんだって、フィクションだって分かってるんだから、
それを肯定して見に来てくれてる。

あの笑いも、あの衝撃も、あの涙も、
肯定の産物なんですね。

どんな嘘でも受け止めて肯定する。

それって大切で、幸せなことだと思うんだよな・・・。

・・・ていう話があったんだ。まぁいいや。

ところでさ、これ。

なんだと思う?

・・・ただのたまごじゃない。

確かに1パック98円て書いてあるけども。

このたまごね、なんと、
マハラジャのたまご。

温めるとね、マハラジャが生まれて石油を掘ってくれるの。

スゴくない?

これ、誕生日プレゼント。

奥さん、おめでとう!!

・・・・・。

無いなぁ・・・。

以上、トクさんでした。